「お線香で火事になる原因って?つけっぱなしは危険?」
お彼岸がお盆の時期になるとTVニュースなどでも増える線香による火災。
特にお年寄りがいるご家庭などでは仏壇に線香を供える事が習慣が多い為、被害に合う方も高齢な方が多いですよね。
ですが、ちょっと線香を付けた後に用事が入ってしまったり、つい火を消し忘れて外出してしまうという方は多いのではないでしょうか。
そこで、、
線香の火をつけっぱなしはダメ?
灰の中に入れても火事になるの?
外出する時はどうすればいいの?
などと線香の防火について疑問を持つ方は多いですよね。
わたし自身も実家ではよく線香を立てていましたが、「火が消えるまで見てなきゃダメなのか?」などと線香の火災については色々と心配がありました。
という事で今回は線香による火事について、普段の扱い方、火災の予防などをご紹介させて頂きますね。
お家で線香を立てる習慣のあるという方はぜひ参考にして下さいね。
線香は火事にならない?仏壇の火はつけっぱなしで大丈夫?
それではまず、仏壇の線香の火は普段からつけっぱなしにしても大丈夫なのかどうかご紹介させて頂きますね。
線香を付けたままにしてもいいの?と心配な方は参考にしてみて下さいね。
家に人がいる場合なら線香の火は付けたままでも問題ありません。
ですが、ろうそくの火はすぐ消すようにしましょう。
まず、仏壇にお線香を供えた場合、家に誰かいる場合でしたらつけっぱなしでも問題はありません。
お線香を香炉に立てた後に、他の部屋へ移動したり、TVを見たり、家事こなすなどはしても大丈夫です。
なぜかというと、仮に線香が何かに引火した場合でも人が家で活動をしていれば匂いなどですぐ気が付く事ができるからですね。
ですが、仮に線香が何かに引火した場合に昼寝をしたり外出をしたりしていると誰も線香からの出火に気が付かなくなってしまいます。
その場合はその後に大きな火災となる恐れがあるため必ず線香の火を消す必要があります。
なので、家を空ける時や、夜に寝る前、昼寝前などは必ず線香の火は消すようにしましょう。
また、家人がいる場合に線香の火をつけっぱなしにする事は構いませんが、ろうそくの火は必ず消す必要があります。
仏壇のろうそくの火を付ける場合は必ず仏壇の近くに人がいる状態の時のみにしましょう。
ろうそくの火を付けたまま他の部屋へ移動をしたり、TVを見てしまう事などはとても危険です。
なぜかというと、線香の火は微小火源といいとても小さな火ですがろうそくの火はとても大きいです。
もし倒れてしまったりしたら、線香の火とは違いすぐに大きな火災となってしまいます。
なので他の部屋へ移動する場合や、何か他の事をする場合は、家に人がいてもろうそくの火は消すようにしましょう。
仏壇の線香で火事になる経緯は?実際の火災の例
それでは次に仏壇の線香で火災が起きる原因や経緯についてご紹介させて頂きます。
線香の小さな火からどういう経緯で火事になるの?と気になる方はぜひ参考にしてみて下さいね。
線香で火事になる主な原因は線香が倒れて畳や座布団などが出火するケースです。
線香の火は微小火源といいとても小さく、熱も光も小さいです。
ですが、線香は香炉の中で不安定になりやすい為何かの拍子で、床などへ倒れてしまう事があります。
その時に、仏壇は和室に置いてある事が多い為、畳が出火したり、座布団が出火をしたりしてしまいます。
線香の火はとても小さい為「そんなの焦げるくらいじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、火が燃えやすいものに移ると時間をかけてジワジワと燃え広がっていってしまいます。
座布団の綿が燃えて畳へ、畳から部屋のカーペットへ、、と火は簡単に大きく燃え広がっていってしまうんですね。
事実、過去に1階で就寝中に焦げ臭い匂いで目が覚めると、2階部分が全焼していたという火災事件がありました。
そしてその火災の原因を調べると「40時間前に火をつけた線香」である事が分かりました。
2階の仏壇に供えていた線香が何かの拍子で床に落ち、そのまま座布団、畳、カーペットを焼き、炎の出ないまま床下の梁や柱までえ焼きぬいてしまっていたんですね。
その他にも香炉から倒れてしまい、仏壇そのものが出火してしまった事や、仏壇に置いてあった過去帳に火が付いてしまった事件などもありました。
周辺に燃えやすいものがあれば、いつどんな状況で出火してしまうか分からないんですね。
ですので、必ず外出する時や就寝をする時には線香の火は消すようにしましょう。
小さな火ですが、空気が乾燥している冬や、秋お彼岸の季節などは特に線香による火災が多く発生します。
ある市町村では、182件の火災のうち内訳が灯明が126件、線香が54件という事もありました。
ちなみに、線香が倒れてしまう原因として以下の動画がとても分かりやすく説明をしてくれています。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
また、そのほかに近年にペットを飼う家庭も増えてきている為、ネコやイヌなどがろうそくを倒してしまったりする事もあります。
なので、線香やろうそくに火を付ける際はペットの事なども考える必要がありますね。
特に高齢者の方となると「今まで大丈夫だった」という事で疑う事なく火を付けっぱなしにしてしまう事があります。
ですがそれは非常に危険な事ですので周りの家族から忠告をしてあげるようにしましょう。
香炉の中の灰で火事になる事はない
よくある疑問として香炉の中の灰で火事になる事はないの?というものがあります。
線香ぼ灰でも火事になるのかどうか解説をさせて頂きますね。
香炉の中の灰自体が燃える事はありません。
灰は成分がカリウムやカルシウム、マグネシウムなどの金属なので燃える事がありません。
なので、灰が原因で火事になったり、灰自体が燃える事はありません。
ですが、香炉の中の掃除などをしていないと火事になる可能性はあります。
例えば、香炉の中にホコリやゴミなどが溜まっていると、そういった物は出火をしてしまいます。
そして、燃えたゴミやホコリなどの塊が外に飛んでしまうと火災の原因となります。
なので、灰自体が燃える事はありませんが、香炉の中のホコリやゴミなどで火事になる可能性はあるので、掃除やお手入れなどはしっかりとしましょう。
線香で火事を起こさないための対策方法!
それでは最後に線香で火災を起こさないための対策をご紹介させて頂きます。
お線香を立てる習慣のあるという方はぜひ参考にしてみて下さいね。
線香による火事の対策①渦巻き線香を使う
渦巻き線香は基本的にお通夜から四十九日の忌明けまでの期間などなるべく煙を絶やしたくない時期に使われる線香です。
普通の線香よりも燃焼時間が長いですし、そして倒れる心配がないためとても安全に使用する事ができます。
就寝前や外出前などは何があるか分からない為、忌中などでない限りは消す必要がありますが火災予防にはとてもおすすめです。
1つあるだけで平均10時間ほどは燃焼をしているため、節約にもなりますね。
特に忌中の方にはおすすめな線香になります。
線香による火事の対策②短いお線香を使う
最近は自宅の仏壇に供えるように短いタイプのお線香が作られています。
短いお線香ですと燃焼時間も短い為すぐに燃え尽きますし、短いため倒れるという心配がありません。
なので、線香による火災予防にはとても役立つお線香です。
高齢者の方がいる家庭やペットなどを飼っている家庭、家族が忙しい方などにはとてもおすすめですね。
線香による火事の対策③お線香を折って使う
次にお線香を折って2本にし、短くしてから使用するという方法があります。
基本的にお線香もろうそくも長ければ倒れやすく火元となる可能性が高くなってしまいます。
ですが、線香を二つに折って2本にし、短くして使用すれば倒れるという心配はなくなりますね。
長いお線香が余っているという方は、このように短く折る事をおすすめしますね。
線香による火事の対策④防火マットを使用する
線香による火災の原因は倒れた線香によって仏壇、畳、座布団などが出火してしまう事です。
そこで、万が一ろうそくや線香が倒れたときのために仏壇の前、仏壇のある部屋の床に防火マットを敷くという方法があります。
この防火マットを敷くというご家庭は年々増えてきています。
なぜかというと、デザインも凝ったものが多い為、インテリアとしても趣があり人気があるからなんですね。
この防火マットを敷く事で防火だけでなく、部屋の雰囲気も買える事ができるためとてもおすすめですね。
線香による火事の対策⑤LEDの線香・ろうそくを使う
線香による火災予防として、火を使わないという方法も多くの家庭で取り入れられています。
例えば、近年はLEDを使用したろうそくや灯籠、線香などが販売されています。
このLEDの製品を使用する事で火事対策だけでなく、費用削減であったり、家事の効率化を測る事もできるんですね。
スイッチを押すだけで線香やろうそくに火を灯す事ができるため、高齢者の方が一人で暮らしている家庭などには火災予防として特におすすめですね。
まとめ
線香による火事が起きる原因や、火災対策などについて今回はご紹介をさせて頂きました。
線香の火はとても小さく弱いためすぐに大きな火災となる事はありませんが、その反面気が付くのに遅くなってしまうという事が多いです。
なので、家に人がいる場合は付けっぱなしでも問題はありませんが、外出や就寝前は必ず火を消すようにしましょう。
また多くは線香が倒れる事によって火災が発生するため、倒れないための予防や香炉の中のお掃除など定期的にするようにしてみて下さいね。