「一周忌や七回忌などの法事の香典は新札?それとも旧札?」
葬式や通夜などの仏事で扱う香典といえば「新札」ではなく「旧札」と古くからのマナーとなっていますよね。
ですが、一周忌や七回忌、四十九日などの「法事」では新札と旧札とどちらにすればよいのか分からない方が多いのではないでしょうか。
わたし自身、若い頃に親戚の叔母が亡くなった時の法事へ参加しましたがこの辺りがあやふやで
仏事だからやっぱり旧札なの?
それともきれいな新札を準備すべき?
一般的なマナーってどうなってるの?
などと大分ウンウンと迷いました。
こういったマナーは中々周りに聞ける人もいませんし、失礼があってはいけないと思うと悩んでしまいますよね。
という事で今回は法事の香典は新札かどうかと、一般的な香典マナーについてご紹介させて頂きたいと思います。
ぜひ、参考にして頂ければと思います。
法事の香典は新札を使うべき?それとも旧札?
四十九日や一周忌などの法事の香典は、葬式のように旧札を使うべきなのでしょうか?
まずはこちらについてご紹介させて頂きますね。
現在は法事の香典には新札を使う事が一般的とされています。
まず、一周忌や七回忌などの法事について現在では新札でなければならないとか、旧札でなければならないとか、そういった仕来りはあまりありません。
人によっては仏事なので旧札でも構わないし、逆に新札に対して良く思わない方もいます。
これは世代や地域、家庭内でも考え方が少し違うからなんですね。
ですが四十九日などの法事は事前に分かっている事なので、準備をする時間があります。
「急な知らせできれいなお札は用意できませんでした」という事を伝えるために旧札を使用する葬式とは少し違うんですね。
ですので現在は、急いで手元のしわくちゃのお金を入れたような感じだと失礼に感じる方が増えています。
いくら弔いごとと言えど、「人に渡す紙幣に使いまわしを選ぶとのはちょっと・・」と渡す側も考える方が多いんですね。
こういった心遣いから渡す方も渡された方も法事の香典に「旧札」を使うというのは避ける風潮と現在はなっています。
なので法事の際の香典では新札を使うというケースが増えてきているんですね。
とはいっても、法事の場合は本来は特に決まりなどはないものです。
ですが、旧札を受け取ると失礼と見る方が増えてきているので、新札を使う方が無難という事になります。
わたしの知人は法事の際に仏事だからと旧札を使用したら年配のお姑さんに「法事は新札が相応しい」と少しチクっと言われたそうです^^;
それを聞くとやっぱり「法事は新札派」の方が多いのだと改めて感じましたね。(;゚Д゚)
法事の香典の新札は折り目を付けましょう!
法事の香典には新札を使う方が無難だという事を先ほどお伝えしました。
ですが新札をそのままピン札で渡すのはあまりよくありません。
法事の香典に使う新札はピン札ではなく、新札を一度折ったものを渡すようにしましょう。
これはなぜかというと、ピン札だと仏事に対してしっかり準備してきたぞ、というような意気込みを感じてしまうためです。
よれよれの旧札では失礼ですが、かといってお祝い事でもないためピン札はあまり良くないと感じる方が多いんですね。
なので、四十九日や一周忌などの法事では新札に一度折り目を付けてから渡すという方法が一番良いとされています。
ですから今後も不祝儀で旧札か新札か迷ったりしたら「新札に折り目を付けて渡す」ようにすれば大丈夫ですよ。
ちなみに、しわくちゃでなければ手元のお札でも銀行から降ろしたばかりのお札でも問題ないとする方もいます。
確かに、新札に一度折り目を付けたものと大して変わらないようでしたら、それでも問題ないと個人的にも思いますね^^;
なのでもし、新札を用意できそうにないという方ははきれいな手元のお札を使うようにすれば良いでしょう。
新札を用意できそうな方はピン札のまま不祝義袋に入れないように注意してくださいね。
法事の香典のお札はどうやって折るの?折り方を解説!
法事の新札を折る事は分かったけど、どう折ればいいのか分からないという方もいますよね。
香典の新札の折り方についてご紹介させて頂きますね^^
新札の真ん中から軽く半分の二つ折りをし、そして開けばOKです。
これを一回だけやって新札に軽く折り目をつければ大丈夫ですよ。
何回も折る必要はありませんので、よれよれにならないよう注意しましょう。
こちらの動画は葬式の香典用のものですが3分過ぎから新札の折り方について解説しています。
この香典袋へお金を入れるやり方もこのようにすればOKですので、ぜひ参考にされてみて下さいね。
法事の時の香典袋の書き方は?薄墨を使う?
法事の香典の書き方についてもよく質問を頂くのでご紹介をさせて頂きます。
四十九日以降の法事の場合は普通の毛筆で書いて問題ありません。
基本的に四十九日より前までの仏事(葬式や通夜など)は薄墨で書く事がマナーとされています。
「急な知らせだったため墨をする時間がなかった」という事を伝え、相手に悲しみの思いを表すために薄墨を使います。
ですが四十九日以降の法事(一周忌や七回忌など)ではもう薄墨を使う必要はありません。
普通のお手元にある毛筆で書かれれば大丈夫です。
ですがボールペンやサインペンなどを使うのは相手に対して失礼になってしまいますので、気を付けましょう。
また、四十九日以降の法事の表書きは「御仏前」と書く事がマナーとされています。
四十九日より前までは「御霊前」と書きますがそれ以降の回忌などでは「御仏前」となります。
間違えやすい部分になりますので、こちらも気を付けてくださいね。
法事の香典 名前の書き方について
また法事の際の香典袋には名前を書きますが、改めて書き方についてもご紹介いたしますね。
名前は香典袋の下段中央に縦書きで書きます。
夫婦や家庭から出す場合は夫の名前を書けば問題ありません。
自分個人から出すという場合は自分の名前を書くようにしましょう。
もし、個人と夫婦の繋がりが共に強くあったり、夫婦それぞれの恩人であった場合は連名で書くようにしましょう。
連名の場合は香典袋の下段中央に夫の苗字・名前を書き、その左側に妻の名前だけを書くようにすれば良いですよ。
こちらの動画にて、名前の書き方など1分15秒過ぎからを分かりやすく解説されていますのでぜひ参考にしてみて下さい^^
法事で香典を渡すは一言添えましょう
法事の香典を渡す時は一言添えるとよりマナーがちゃんとしているな、と感じて頂けます。
喪中の相手を気遣うという意味でもぜひ、以下のような一言を添えて渡すようにしましょう。
「心ばかりですが仏前にお供えください」「ご仏前にお供えください」と一言添えて、香典は渡すようにしましょう。
香典は必ず相手方の人に私、自分で勝手に仏前に備えたりはしないように注意してくださいね^^
しっかりとお札も用意し、言葉も添えて渡せばきっと相手を気遣う思いも伝わりますからね。
まとめ
法事の香典のお札について今回はご紹介をさせて頂きました。
四十九日より前の法事では旧札を使いますが、それ以降の法事ではきれいなお札を使うようにしましょう。
また、ヨレヨレの旧札を使うよりは新札を1回折ったものを使う方がマナーとしては良いです。
ただ、ピン札は良くないとされているので、軽くで構いませんので折り目を付けてから渡しましょう。
後は、袱紗に入れて、お言葉を添えて渡せば大丈夫ですよ^^