「香典返しが届いたらハガキや電話の連絡は必要?」
四九日が過ぎると亡くなった遺族から「弔事を滞りなく終えた」という意味で香典返しが届きます。
そこで、香典返しが届いたらハガキで「届きました」と連絡をしたり、電話でのお礼などが必要ではないか?と悩んでしまいますよね。
また、その場合ははがきに何て書けばよいのか、電話の場合失礼のないように気持ちを伝えるにはどうすればいいのか、困ってしまいますよね。
という訳で今回は「香典返しが届いたらハガキのお礼や電話は必要?文例や言い方マナー」をまとめさせて頂きました。参考にして下さいね。
<この記事で分かること>
● 香典返しが届いたらハガキは出す?
● 香典返しのお礼の電話は必要?
● 香典返しのお礼の言い方とマナー
香典返しが届いたらハガキなどでお礼や連絡はすべき?
それではまず、香典返しが届いたらハガキなどでお礼や連絡はした方がよいのか、ご紹介させて頂きますね。
一般的には、香典返しが届いた場合にハガキや電話でのお礼連絡の必要はありません。
基本的に香典返しにお礼をする事はタブーとされていて、仏事では「お礼のお礼」=「不幸を繰り返す」という事でしない事が一般的なマナーとなっています。
ですので基本的には「貰いっぱなし」という状態で構いません。
また、この考えは浸透しているので香典返しを送った方も「届いただろうか?」とご心配する事もありませんので、お礼のハガキを出す必要はありません。
こちらが香典を渡し、それに対しての返礼がされたという事でもうこの時点でやり取りは完結となります。
ですが、遺族との間柄によっては相手の事が気になってしまう場合もありますよね。
その場合にハガキや電話で連絡を取ることは悪い事ではありませんし、お相手の方も心遣いを嬉しく感じるでしょう。
そのような遺族と連絡を取りたい時は香典返しのお礼ではなく、その後の様子などを伺うような内容で連絡を取る事をおすすめします。
ハガキの場合は暑中見舞い、余寒見舞い、寒中見舞い、残暑見舞いなど季節の挨拶状を出して近況について触れるのもおすすめです。
香典返しのお礼でハガキを出すのではなく、他の用事や近況報告や挨拶のついでに「香典返しも届きましたよ」と伝えるという程度が丁度よいでしょう。
また、お礼の言葉はここでは使う言葉ではありませんので使わないようにしましょう。
文例①
ご遺族の皆様の寂しさはいかばかりかと、ご心中お察し申し上げます
文例②
この度は、お心遣いを賜り、恐縮です。
文例③
志の品が届きました。お気遣い頂きまして恐れ入ります。
上記のような書き出しで、香典返しが届いたらハガキを出せば問題ありません。
ハガキですので簡潔で構いませんが、後は自由に伝えたい事や「落ち着かれましたか」「お体ご自愛ください」など自分が思う事を書けばよいですよ。
けして「ありがとうございます」とは言わす他の挨拶のついでに「香典返し届きましたよ」と伝えるような形にしましょう。
もう少し長い文章を書きたい場合は以下の例文を参考にしてみて下さい。
前略
ご丁寧なお品を頂きました。
私どもにまでお心遣いを頂戴し恐縮いたしております。
□□さんが急逝されもう1年も経ってしまいましたね。
元気な笑い声や、優しかった笑顔が今でも時折思い出され寂しくなります。
○○さんもこの一年とても大変な日々を過ごされ、お辛い事も沢山あったと思います。
どうぞこれからもお体をお大切に元気でお過ごしくださいませ。
またお会いした時には一緒にお食事でも行きましょうね。
簡略ながらまずはお礼まで
かしこ・・・・・・○○内”
このように書けば問題ないですよ。文章は参考にしてみて下さいね。
香典返しのお礼を電話でしてもいい?
次に香典返しのお礼を電話でしてもよいか、についてご紹介させて頂きます。
お礼は必要ありませんが、その後の様子を伺う電話であればしてもよいです。
ただ、遺族が送る香典返しの数はとても多いので一人一人から電話がきたらご遺族側が大変となってしまいます。
香典返しに対するお礼はタブーとされているので香典返しに対して電話をする方はほとんどいませんが
普段から電話をするような間柄でもなければハガキで十分でしょう。
もし友人や仲の良い親戚やお世話になった方であれば、香典返しに対してではなく他の用事や挨拶のついでに香典返しについて触れるように電話をしましょう。
また、先ほども言いましたが「届いたかどうか」を心配する事はありませんので、あまりそこを気にする必要はないですよ。^^
ちなみに現在は相手方へ届かなかった場合に喪主へ香典返しの品物は返却がされるので
そのように届かなかったケースが自分たちに分かる様なっていますのでね。
香典返しにお礼を言う場合の言い方は?
それでは次に香典返しについての連絡を電話でする場合の言い方をご紹介させて頂きます。
「本日受け取りました。これからもお体に気をつけてお過ごしください」
無難ですがこのような言い方であれば問題ありませんよ。
ただし、香典返しのお礼の電話をするよりも「落ち着かれましたか?」「大変でしたね」「お体の具合はどうですか」など
他の用事や挨拶などをして、そのついでに香典返しのお礼ではなく「届いた旨」を伝えればよいでしょう。
電話の言い方としては普段電話をするようにお話をすれば問題ありません。けして「ありがとうございました」は言わないようにしましょう。
親しい間柄であればあまり細かい事を気にする必要もありませんが、ご年配の方などはマナー等に敏感な方もいらっしゃいますので以下の言葉は使わないようにしましょう。
「くれぐれも」「ますます」このような言葉は重ね言葉といい仏教では悪い事を繰り返すという意味であまりよくありませんので、控えましょう。
香典返しが届いたらハガキなどのお礼は必要ないけど・・
最後になりますが、香典返しに対するお礼はタブーなので必要はないとご説明させて頂きました。
ですが、全体の2割ほどの方は香典返しに対して電話やハガキなどで連絡をします。
また、ご遺族の方も人脈の多い経営者のような方ではなくご老人の方であったり、普通のご家族であれば
不幸事があり寂しくなっていらっしゃるので、気遣いの電話やハガキを頂けると嬉しいです。
私の祖父は祖母が亡くなってしまい昼間は話し相手がいなくなりとても寂しそうでした。
とても寂しくいましたが、気遣って友人が電話やハガキなどを贈ってくれた時は喜んでいました。
ケースバイケースですが、親しい間柄であれば香典返しが届いたら四九日日も終えたという事なので「元気?」と気兼ねなく連絡をしてみるのもよいでしょう。
ただ、お礼の言葉が縁起悪く嫌がる方が多いので決して「香典返しありがとうございました」とは言わないようにしましょう。そこだけ気を付ければ問題はないですよ^^
最後に
いかがでしたでしょうか?
香典返しが届いたらハガキなどでお礼の連絡は必要なのか、についてご紹介させて頂きました。
香典返しにお礼はタブーなので必要はありませんが、相手方が気になればハガキなどは出してもよいですね。
ただし、他の用事や挨拶を伝えてついでに香典返しにも触れる程度にしましょう。
また、電話は親しい間柄でなければ相手方も気を遣ってしまうのでハガキにしましょう。
電話をする場合は普段通りにお話をしてついでに「香典返し届きましたよ」と伝えれば問題ないでしょう。