「通夜受付を頼まれた人のマナーとやる事って何?」
知人や親戚がお亡くなりになった時に突然通夜の受付を頼まれる事がありますよね。
通夜の受付なんてやった事がないという方は通夜受付のマナーや全体の流れ、受け答えの言葉、記帳など分からない事だらけですよね。
という訳で今回は「通夜受付をやる人のマナーと言葉遣いや記帳、全体の流れについて」をご紹介させて頂きます。
<この記事で分かること>
● 通夜受付のマナーと全体の流れ
● 通夜受付で使う言葉かけ、挨拶
● 通夜受付の記帳について
● その他通夜受付での注意点
通夜受付を頼まれた人がやる仕事内容とマナー
それではまず基本的な通夜受付のマナーと当日にやる仕事内容の流れをご紹介させて頂きます。
まず通夜受付を頼まれた人がやる仕事内容は主に以下の7つの事を順番で行います。
- 早めの会場入り&準備
- 弔問客への挨拶
- 香典の受け取り・管理
- 芳名帳への記帳をお願いする
- 返礼品を渡す
- 会場へ案内をする
通夜受付を頼まれた人がやるべき主な仕事内容と流れはこのようになります。
通夜受付係が2名いたら①香典管理と記帳係②挨拶係と案内係のように上手く分けましょう。
それでは1つずつ通夜受付係の人がやる内容を説明させて頂きますね。
通夜に参列される弔問客は通夜が始まるよりも30分程前から徐々に集まり始めます。
そして、弔問客が来るよりも前に身内や親戚の方々は先に通夜受付を済ませます。
なので、通夜受付をする者も1時間~1時間半前には会場へ行き準備&スタンバイをしておきます。
そして会場入りをしたら素早く以下の準備を済ませスタンバイします。
- 会場のレイアウトを確認
- 式の流れを確認
- 芳名帳の各行ごとに番号を付ける
- 筆記用具などを用意
会場のレイアウトの確認については、弔問客を会場へ案内したり、お手洗いを聞かれた際に答えられるようにしておきます。
また、通夜の開始時刻など聞かれる事は多いので、式の流れも一応頭に入れておくか、どこかにメモしておく事をおすすめします。

そして、次に芳名帳の各行に番号を振っておきます。
これは、弔問者に芳名帳へ名前などの記帳をして頂いた後に受け取った香典袋に芳名帳の欄と同じ番号を記入してます。
そして、その後に会計係で芳名帳の番号と香典袋の番号を照らし合わせながら確認作業をするからです。
最後に筆記用具などの準備をします。筆記用具の他に輪ゴム、芳名帳、電卓、封筒などを葬儀屋さんから預かります。
筆記用具はかならず予備を多めに用意しておきましょう。またインクが出るかどうかなど確認をしましょう。
通夜受付で使う言葉や挨拶って?
次に弔問客へかける言葉や通夜受付が使う挨拶の言葉などご紹介させて頂きます。
そして開始時間の30分程前から弔問客が通夜会場へ集まりだします。
そして、「この度はご愁傷さまです」などの言葉や、無言のまま頭をゆっくり下げて挨拶をして下さいますので
この時に通夜受付係は弔問客のお悔みに対して遺族の代わりに以下のようなお礼の言葉を述べます。
~挨拶の例~
「本日はお忙しい中をおこし頂きましてありがとうございます」
「本日は足元のお悪い中をおこしいただきましてありがとうございます」 (※雨天時)
次に弔問客が香典を差し出してきます。
そうしたら両手で「お預かりします」と言葉を言い受け取り、一礼します。(※ありがとうございますとは言いません)
この時に名前、金額、住所が書かれている事をさっと確認しましょう。書かれていなければその場で弔問客に記入をお願いします。
香典を受け取った後はしっかりと目を離さないようにしましょう。
通夜受付ので芳名帳の記帳の流れ
次に通夜受付で芳名帳への記入の流れをご紹介させて頂きますね。
次に弔問客に芳名帳へ住所、名前の記入をして頂きます。
かける言葉は以下の言葉をそのまお使いください。
「恐れ入りますが、こちらにご住所とお名前をご記入下さい」
「恐れ入ります。こちらにお名前とご住所をお書き頂けますでしょうか」
芳名帳の記入が終えたら、芳名帳に振っておいた番号を確認し香典袋に同じ番号を書きます。
芳名帳の記入を終えたら返礼品を渡します。
お言葉は「ありがとうございます」「こちらをお持ちください」と言葉をかけなかがら丁寧に両手で渡していきます。
そして弔問客を会場へ口頭で案内します。
式場は入口からすぐ見える箇所にある事がほとんどですが、見えない場合もあるので
「まっすぐ進んで頂いて左手が会場となっています」などと言葉をかけ口頭で案内をして下さい。
そして弔問客が目の前を去ったら香典を会計係へと渡します。
弔問客が途切れずにいる場合はまず受付を優先し落ち着いてからまとめて会計係へ渡しましょう。
もし、自分が会計係も兼ねて任された場合は空いた時間に少しずつ香典の整理をします。
- 封筒を開け書かれた金額と中身が合っているか確認
- 香典帳に香典袋の番号、金額、名前、住所を丁寧に記入
- 香典袋とお金を分けて整理
- 香典袋は輪ゴムで10枚ずつにまとめる
※この時に割り振ってある番号がバラバラにならないよう、1番~10番、11番~20番、のようにまとめる。
弔電を頂いた場合は記帳をしてから進行係の人へ渡すようにしましょう。
お供え物を頂いたら記帳をしてから、会場係の人もしくは葬儀屋さんに渡して祭壇に供えてもらいます。
通夜受付の時間はどれくらい?
これは会場の規模や弔問客の人数にもよりますが、遅れてくる人もいますので基本的には通夜が開始しても20分ほどは受付にいる事が多いです。
当日の喪主さんや葬儀屋さんと相談して決めましょう。
通夜受付をする人が気を付けたいマナーは?
通夜受付は同じ作業を繰り返しなので一通りやってみればすぐに作業の流れはつかめます。
マナーとしてはあまり笑わないように注意はしましょう。
通夜の弔問客は各々が複雑な気持ちを抱えていますので、あまり笑わないようにしましょう。
もちろん、あなたもとても辛く笑える事などいないとは思いますが、一応ですね。あとは落ち着いてやるだけです。
また、言葉遣いに関してはご紹介した通りになりますが、間違えやすいのは香典を頂いた時に「ありがとうございます」と言葉を言ってしまう事です。
これは、間違いで正しくは「お預かりいたします」になりますが、ついクセでありがとうございますと言ってしまう人もいますので気を付けましょう。また
挨拶の言葉は立ったまま必ず言うようにしましょう。
弔問者がいない間は椅子に座っても構いませんが、基本は立った状態で受付をしましょう。
座ったままでは参列者に対して失礼になってしまいますので気を付けましょう。
通夜受付係の人も香典を持っていく事になりますが、特にい「いつ」という決まりはないので一緒に受付をする方と相談をして決めましょう。
基本的に通夜受付が始まる前か、または受付が一時的に途絶えた時に香典はお渡しすれば問題ありません。
そして忘れず自分も芳名帳に記帳をするようにしましょう。
弔問客が少ないうちに受付係も交代でお焼香をするパターンもあれば、葬儀場の方「受付の方もご焼香お願いします」と言われるパターンとあります。
当日葬儀屋さんに直接確認をしておきましょう。基本的には受付係で相談をして交代でお焼香へ行きます。
しかし、香典などのお金を管理しているので必ず通夜受付が無人にはならないよう誰かが残るようにしましょう。
最後に
突然のご不幸があり心の整理もできぬまま通夜受付を任される方はとても多いです。
とてもお辛いと思いますが、落ち着いて喪主や葬儀屋さんに確認をしながら当日は作業をして下さい。
私も18歳で育ての親が亡くなった時は本当にどうしようもありませんでしたが、周りの人に助けられつつ何とか乗り越えました。
無事通夜受付を終えられることを願っていますね。また、心からのお悔やみを申し上げます。