こんにちわ、カヅキと申します。^^
今回は『喉声とはどんな状態なのか?』
『特徴と改善方法は?』『喉声の歌手って?』という
悩みと疑問について元バンドのボーカル視点でお話させて頂きますね。
喉声とはどんな状態?
まず世間的に喉声=悪いというイメージがありますよね。
なので『自分も喉声じゃないのか?』と
不安に思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、ボーカリストの世界で喉声という言葉は使われません。
(少なくとも私の周りにはありませんでした)
これを言い出したのが誰なのか・・定義も分かりません。
なので、『個人個人に喉声の定義がある』のだと思います。
(そもそも明確な基準がない。)
1つの基準として腹式呼吸が出来ていない事があげられます。
確かに声楽的に腹式呼吸は大切ですが
なぜ大切なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
歌を歌うときに一番大切なのは
身体の力を抜いてリラックスし
理想は誰かと談笑している時のような状態で歌える事です。
そして、ほとんどの場合人間は腹式呼吸で生活をしています。
ですが、身体に力が入ったり緊張をしたり
たくさんの息を吸って吐く時に胸式呼吸になってしまいます。
そのように、力が入り胸式呼吸になった時に
『いつもみたいにリラックスして腹式呼吸のままで歌いましょうね』
というのが始まりなんですね。^^
胸式呼吸の特徴として息を吸ったときに
肩があがってしまう事があげられます。
ですが普段の呼吸で肩が上下している人はいませんよね。
もし一つの定義を『腹式呼吸をできていない事』とするなら
自分が歌っている時に肩が上がってしまうからは
『喉声』という風に定義づける事ができますね。
ただ次に本当のお話をします。
喉声の特徴って?
ただ冒頭にも申し上げましたが
『喉声』は誰が作り出したか分からない定義も曖昧なものです。
その為多くの人が抽象的に捉えていますね。
ただ、声楽を学んでいる私の視点からすると
恐らく多くの人が指す喉声は
『単に正しく歌えていない状態』でしょう。
まず、声というのは声帯で作り上げられます。
そして、『声帯』は
●閉じたり
●開いたり
●伸びたり
●縮んだりします。
この『閉じたり、開いたり』で『地声』か『裏声』が決まります。
●閉じた状態=地声
●開いた状態=裏声
になります。
そして伸びたり縮んだりで音程を作ります。
●伸びた状態=高い音
●縮んだ状態=低い音
になります。
そして
開いたり閉じたりする筋肉をTA
音程を作る伸びたり縮んだりする筋肉をCT といいます。
このバランスが偏り過ぎず適度だと良い状態なんです。
CTが働いて声帯が縦に伸びた時(高音の時)に
TAが緩めば裏声になりますし
TAが適度に働けば力強い声になります。
しかし、TAが強すぎると叫び声のように
『苦しそう』な・・『キツそう』な・・
そう、多くの人が指す『喉声』になるのではないでしょうか。
そして、TAが強すぎると伸ばしたゴムのように
筋肉の限界がくればヒュンっと戻って緩んでしまいます。
この時に『声が裏返る』という現象が起こります。
・・・ちょっと難しい話になってしまいましたね。^^
結局正しい状態で歌えているというのは
常にTAとCTのバランスが適度な状態です。
それが美しい理想の発声となります。
そして、実はこれに腹式呼吸は関係ないんです。
声は声帯というティッシュのようなひだに
肺から息を吹きかけ振動させて出します。
この声帯を振動させる空気は
腹式呼吸だろうが胸式呼吸だろうが同じです。
肺から出てきた二酸化炭素です。笑
ただ、歌うときは自然なTAとCTの働きを
ジャマしないようにリラックスする必要があるので
腹式呼吸が適していると言えますね。
で、このTAとCTの働きが適度でない理由は
本当に人それぞれなんです。
使わなくていい筋肉に力が入っていたり
息を吹きすぎだったりアゴや舌に力が入っていたり。
それぞれ理由が違うので特徴もバラバラになります。
あなたの発声がうまく出来ていない理由を
ザックリと『喉声』という風に分析するは
あまりにも抽象的になってしまいます。
『なぜ筋肉のバランスが健康的でなくなってしまうのか?』
という理由はたくさんの要因が複雑に絡み合っているからなので
『喉声』という概念は一度捨てて頂きたいなと思っています。^^
改善方法は?
歌の改善というのは実はとても大変なんですね。
半年年は最低でもかかります。
スポーツと同じですね。
例えばフィギュアスケートを見よう見まねでやってきて
なんとか回転は出来るけど体のあちこちが痛い・・という人がいたとします。
(実際には中々いないかもしれませんが)
まず正しい筋肉の使い方や体の使い方を覚えるために
今持っている間違った技術は捨てる必要はありますし
0から基礎を学ぶという事で1年か2年は習得に時間がかかります。
歌も同じなんです。
今までの歌い方で高い声が出てたけどすぐに枯れてしまう。
もしそうならまず今までの全てを捨てて
『高い声がでないあなた』になってからでないと
正しい技術や体の使い方を習得する事はできないんですね。
間違った方法は忘れないといけないんですね。
ですが、ほとんどの体を使った運動は
2年も続ければエキスパートにはなれます。
独学で変える事は難しいと思いますが
頑張れば必ず上達します。^^
私もジュディマリのOverDriveという曲が
キーが高く歌えませんでしたが
一度間違った歌い方は一切捨て
コーチと二人三脚で
コツコツ練習を続けた結果
かるく歌えるようになりました。^^
とにかく正しい練習が大切なんですね。
まず心がける事は
● 顎や喉のスジに力を入れない
● 腹式呼吸で改善するモノもあれば、しないモノもある
● チェストボイスばかりで出そうとしない
という事です。こちらの記事をそれぞれ参考にしてみてください!
喉声の歌手って?
というわけで、よ喉声の歌手と聞かれると
『声帯の筋肉が適度なバランスで
働いていない歌手』という事になりますね。
あまり上手ではない方が
一般的に指されている『喉声』という事になっちゃいますね。^^:
ただ、歌手は上手さだけではないです・・!
発声が健康的でなくても目の前にいる人を
楽しませてくれるシンガーは沢山いますから。^^
個人的に日本人女性ではスーパーフライの越智さんは
かなり上手だと思います。
また最近人気の米歌手のアリアナ・グランデさんも
かなりお上手ですよ。
ぜひ、参考までに聞いてみてください。
それでは、ありがとうございました^^
次にカラオケで喉が痛くなった時の治し方は?即効性のある漢方薬は?
について書きましたのでぜひ参考にしてみて下さい。^^